2025/9/26
Rhino®(ライノセラス)で進化する建築設計― 設計と表現を繋ぐアクアの新規プロジェクトが発足

アクアクリエイティブラボでは、新たに Rhino(ライノセラス)への対応に着手します。
これにより、設計段階からのデータ活用や複雑な形状表現への対応力を高め、今後お客様のプロジェクトをこれまで以上にスムーズかつ高品質にサポートできる体制を目指してまいります。
本記事では、導入の背景や当社の今後の取り組みについてご紹介いたします。
Rhino®(ライノセラス)とは
Rhino®は、フリーフォームNURBSモデリングに強みを持つ3次元CADソフトです。
特徴としては、複雑な曲線や有機的な形状を高精度かつ自由に表現できること。
従来の直線・平面中心の建築設計では表現が難しかった、流動的な外壁デザインやアトリウム空間の複雑な天井形状、ランドスケープと建築が一体化したデザインなどにも柔軟に対応できます。
さらに、Rhino® に標準搭載されているプラグイン「Grasshopper」機能を組み合わせることで、条件を変更するだけで複雑形状を自動生成できる「パラメトリックデザイン」に対応。設計検討の効率と柔軟性を飛躍的に高めます。
位置づけとしては、AutoCADやRevitといったCAD/BIMの「正確な設計」と、3ds MaxのようなCGソフトの「魅せる表現」の中間にあり、設計とビジュアライゼーションをつなぐ橋渡し役。
これにより、複数のデザイン案を短時間で比較検討したり、構造条件や法規制の変更に応じて形状を自動調整したりといった、より戦略的な設計プロセスを実現できます。
なぜいまRhino®なのか

業界全体でRhino®の採用が進む中、私たちにも「Rhino®形式でデータを受け渡したい」というご相談が増えています。「Rhino®をモデリングソフトとしてプロジェクトを進めてほしい」というご要望も少しずついただくようになりました。
特に近年は、複雑な曲面や有機的なデザインを取り入れた建築プロジェクトの増加に伴い、従来のCADソフトでは表現が困難な形状データを扱う機会が多くなりました。
弊社もこうしたニーズに応えることで、お客様側での変換作業や再モデリングの手間を省き、設計から表現までのプロセスの効率化を図ってまいります。データの精度を保ちながら、設計意図を正確にビジュアライゼーションに反映することで、プロジェクト全体のスピードアップにも貢献できると考えています。
また、Rhino®は大学教育や若手設計者の研修でも積極的に取り入れられており、次世代のスタンダードツールとしての存在感が高まっています。今後、さらにRhino®の活用が本格化することを見据え、体制構築が重要と判断いたしました。
アクアクリエイティブラボの ”これまで” と ”これから”
10年以上培った建築ビジュアライゼーションの実績
私たちアクアクリエイティブラボは、2013年の設立以来10年以上にわたり、建設・不動産業界を中心にゼネコンや設計事務所に特化したCG・ビジュアライズを専門としてきました。
東京と名古屋を拠点に、企画から設計、リーシング、PRに至るまで一貫してサポートできる体制を整え、プロジェクトの各段階で最適なビジュアルソリューションを提供してまいりました。

- 企画検討段階:ボリューム・配置案・平面プランの可視化
- デザイン検討段階:内外観意匠パース、カラースキーム検討
- プレゼン・プロモーション段階:コンペ提案資料、展示会用VR、PR動画
- 施工・運営段階:起工式・竣工式映像、研修用コンテンツ
こうした幅広い対応力の根底にあるのは、単に「空間をつくる」のではなく、「空間の価値をどう伝えるか」を設計する視点です。
技術的な制作スキルだけでなく、プロジェクトの背景や狙いを理解し、それを効果的に表現するためのコンセプトワークを重視してきました。
これまで手がけたプロジェクト
- 賃貸型冷凍冷蔵「Logicross大阪住之江」
– PRソリューション、RP動画、展示会
展示会や営業活動に向け、施設の特徴をわかりやすく伝えるCGアニメーションを制作。複雑な設備計画も直感的に理解できるよう工夫しました。映像制作に加え、展示会における情報発信効果を最大化する空間演出やブース運営支援も展開。映像と空間演出を連携させ、統一感あるブランド体験を提供します。
賃貸型冷凍冷蔵「Logicross大阪住之江」
三菱地所様の賃貸型冷凍冷蔵物流施設「Logicross大阪住之江」のリーシング用の動画を制作しました。 機器、使用ソフト、及びプラグイン 3ds Max / Vray / After Effects
2025.06.01
- バンダイホビーセンター
– PRソリューション、竣工動画、RP動画
企画から撮影・編集までを一貫して手がけた、戦略的なPR映像。施設のコンセプト「魅せる工場」をテーマに、「働く人」「地域社会」「ファン」の3つの視点から価値を表現しました。完成後の施設価値を社内外に広く発信するツールとしてご活用いただいております。
Blog
【BANDAI HOBBY CENTER PDII】─お客様の見せたいを最大化する「Movation Movie(モヴェイション・ムービー)」事例紹介
株式会社BANDAI SPIRITS様のご依頼により、プラモデル専用の次世代型工場「BANDAI HOBBY CENTER PDII(以下、PDII)」のプロモーション映像「Movation Movi
2025.07.28
- コトブキシーティング コンセプト紹介
– コンセプトムービー制作
展示会や営業シーンで強い印象を残すことを目的に、コトブキシーティング株式会社様の「未来のアリーナ像」をコンセプトムービーとして制作。効率的な空間運営を可能にする製品アイデアを、未来感ある映像演出で表現し、来場者や顧客に直感的に魅力が伝わる仕上がりとしました。
「これからのアリーナ施設」 プロモーション映像
コトブキシーティング株式会社様が提案する「未来のアリーナ像」を映像化しました。 歴史は1つの椅子から始まり、やがて、だれもが等しく楽しむための空間づくりのパートナー企業へ アリーナの移動観覧席やステー
2021.10.08
- 2030年の働き方DX動画「the way we work.」
– 映像制作
「この仕事でかっこいいを探していこう」をテーマに、2030年の建築エンジニアの働き方を映像化。採用強化を目的としつつ、バーチャルプロダクションを活用して近未来をリアルに感じられる映像表現を実現しました。
2030年の働き方DX動画「この仕事でかっこいいを探していこう the way we work.」
大成建設様のコーポレートCM「この仕事でかっこいいを探していこうthe way we work.」を制作しました。舞台はDX化が進んだ2030年、建築創造エンジニアの働き方を映像化しました。 本動画は
2024.08.01
このような幅広い案件を手がけてきました。
特に設計・施工に関わるプロジェクトにおける完成予想パースやCGアニメーションでは、高品質な表現力と業務フローに即した柔軟な対応が強みとして評価されてきました。
当社の得意とするのは、単なるCG制作に留まらず、設計者の意図を正しく汲み取り、説得力あるビジュアルに落とし込む力です。素材感・光の表現・構図に至るまでこだわり抜き、プロジェクトの魅力を最大限に引き出すことを目指しています。
Rhino®の取り組み開始による新たな可能性

今回のRhino®取り扱い開始により、弊社はこれまでの強みに加えてさらに以下の対応を目指して順番に取り組んでいく予定です。
- Rhino®形式でのデータ受領に対応
これまでお客様側で行っていただいていたファイル変換作業が不要となり、設計からのデータ受け渡しが格段にスムーズになります。データの欠損や精度の低下を防ぎ、設計者の意図をより正確にビジュアライゼーションに反映できます。 - 複雑な形状や自由度の高いデザインに対応
有機的なフォルムや特殊な建築デザインにも柔軟に対応可能。従来のボックス型建築では表現できない流動的なデザインや、ランドスケープと一体化した建築、パラメトリックデザインによる複雑なファサードなどの高精度なビジュアライゼーションが実現します。 - Rhino®+レンダーソフトウェア
Rhino®で作成した高精度な3Dデータは、Twinmotion、Enscape、Lumion、D5 Render などのレンダーソフトと連携することで、効率的かつスピーディにビジュアライゼーションを行うことができます。また、コンペやプレゼンテーションでより高品位なイメージが求められる場合には、3ds Max を活用することで、設計データを生かしたリアルで説得力のある表現を短期間でご提供することも可能です。 - Grasshopperによる選択肢の拡大
パラメトリックデザインの試作や最適化にも対応できる体制へ。複数のデザイン案の自動生成や、条件変更に応じたリアルタイムでの形状更新など、設計検討プロセス自体をサポートする新たなサービス展開も視野に入れています。
弊社の Rhino®活用は、ビジュアライゼーションの質を高めるだけでなく、設計段階からのデータ活用や複雑形状への対応力を強化し、より幅広いご要望に応えられる体制へと進化する第一歩となります。
さいごに
建築業界においてデジタル化が加速し、設計手法も多様化する中、弊社では新しい技術やツールを積極的に取り入れながら、お客様のプロジェクト成功への貢献を目指しています。
Rhino®プロジェクトはまだ始まったばかりですが、この新しい挑戦を通じて、これまで以上に柔軟かつ効率的にサポートできる体制を構築してまいります。
「Rhino®形式のデータを活用したい」
「複雑な形状や自由度の高いデザインをビジュアル化したい」
といったご要望をはじめ、
将来的には「パラメトリックデザインのサポート」にも取り組んでいく予定です。
お客様のプロジェクトに最適なソリューションをご提案させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!!
お問い合わせ先:
東京オフィス、名古屋オフィス
林:t.hayashi@aqua-c-lab.com
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